2019.11.25

【南九州黒牛枝肉共励会】「野崎畜産」が通算最多5度目、グランドチャンピオン2連覇達成!

2019年11月23日(土)、鹿児島食肉センターにて、『第22回 南九州黒牛枝肉共励会(以下 共励会)』を開催いたしました。
共励会は、年に一度の一大イベントとして、例年カミチクが総力を挙げて取り組んでおります。

2019年の栄えあるグランドチャンピオン賞を獲得したのは『野崎畜産(阿久根市)』であり、グランドチャンピオン獲得は通算最多の5度目2018年に続き2連覇
平成最後と令和最初を飾った野﨑さんは、今年の5月頃にはすでに”今年の共励会にはこの牛を出す!”と決めていたと話します。夏場の健康管理などにも十分気をつけ、共励会を迎えたそうです。

第22回南九州黒牛枝肉共励会


今年は初の試みとして、鹿屋農業高校からの出品もありました。
「自分たちで育てた牛がどのような肉質になっているか」「熟練の生産者が育てる枝肉とどのような差があるのか」共励会を通じて生の現場を体験していただき、命のありがたみや畜産の大切さを感じていただく機会となりました。
共励会に参加してくれた高校生5名は現在畜産動物学科の3年生。2年生の頃から専攻班を組み、チームとして畜産について学んできたそうです。
今回出品した牛には育てている段階からすでに期待をかけていたそうで、結果【A5 BMS11番】という非常にいい成績を出せたことに皆さん喜んでいました。
高校生の皆さんが出品してくれた枝肉は、一部パーツはカミチクからタイ・マカオといったアジアへ輸出されたり、鹿屋市ふるさと納税の返礼品として提供させていただいたり、地元だけではなく海外へも届けられます。
後継者不足や高齢化など、苦しい状況の続く畜産業界において、未来の担い手である高校生の皆さん。今後の活躍に期待です。

第22回南九州黒牛枝肉共励会


一般的に行われている枝肉催事では重量制限(「生体で○kgまで」、「枝肉で○kgまで」等)がありますが、共励会では制限を設けず、「無差別級」で真の王者が決定します。

また、サシが入りやすく入賞しやすいとされる種雄牛「安福久」を1・2・3代祖から外すことを出品条件とし、新しい血統の発掘と肥育技術向上をテーマに取り組んでいます。
また、全出品牛のオレイン酸値の計測と公表を行い、サシ以外の要素についても考える機会とし、効率的な生産ができた農家様を発表するなど、別の角度からの評価にも取り組んでおります。

他の上位入賞者は以下の通りです。


【優秀賞1席】森ファーム
【優秀賞2席】尾崎牧場
【優秀賞3席】カミチクファーム九州 大山牧場
【優秀賞4席】森ファーム宮崎
【優良賞】カミチクファーム 宮路農場
【優良賞】カミチクファーム 竹園農場
【優良賞】カミチクファーム九州 西都農場
【優良賞】家商 森ファーム
【高校生の部 金賞】鹿屋農業高校

第22回南九州黒牛枝肉共励会


上位入賞牛は、カミチクグループの「薩摩 牛の蔵」や「伊佐牧場 直売所」等でお召し上がりいただける予定となっております。

続報を楽しみにお待ちください。