2020.11.21

【南九州黒牛枝肉共励会】「石澤畜産」がグランドチャンピオン獲得!

2020年11月20日(金)、鹿児島食肉センターにて、『第23回 南九州黒牛枝肉共励会(以下 共励会)』を開催いたしました。
共励会は、年に一度の一大イベントとして、例年カミチクが総力を挙げて取り組んでおります。

2020年の栄えあるグランドチャンピオンに輝いたのは『石澤畜産(阿久根市)』。過去22回の開催で、初となるグランドチャンピオン賞の獲得でした。
出品された石澤さんの牛はきめ細かく芸術的な霜降りと、驚異的な皮下脂肪の薄さを誇り、A5等級・BMS12番の完璧な成績をおさめられました。

第23回 南九州黒牛枝肉共励会

グランドチャンピオン受賞牛は、ビースマイルプロジェクトの運営する『特撰黒毛和牛専門店 薩摩 うしのくら』、『黒毛和牛焼肉 薩摩 牛の蔵』全店、ハルモニアの運営する『Wagyu Maison GYU-ZEN』にて、数量限定でご提供いたします。お楽しみにお待ちください。


今年は昨年に引き続き、鹿児島県内農業高校の出品を募りました。今年は市来農芸高校加世田常潤高校の初出品、2年連続となる鹿屋農業高校からそれぞれ1頭ずつ出品していただきました。
結果は3校ともに見事A5等級!熟練の畜産農家さんに負けず劣らずの成績をおさめられ、鹿屋農業高校が大会2連覇を獲得しました。

高校生の皆さんが出品してくれた牛は、カミチクから一部パーツはタイ・マカオといったアジアへ輸出されたり、クラウドファンディングに挑戦したりと、国内のみならず海外へも届けられます。
後継者不足や高齢化など、苦しい状況の続く畜産業界において、未来の担い手である高校生の皆さんの今後の活躍に期待です。

第23回 南九州黒牛枝肉共励会


一般的に行なわれている枝肉催事では重量制限(「生体で○kgまで」、「枝肉で○kgまで」等)がありますが、共励会では制限を設けず、「無差別級」で真の王者が決定します。

また、サシが入りやすく入賞しやすいとされる種雄牛「安福久」を1・2・3代祖から外すことを出品条件とし、新しい血統の発掘と肥育技術向上をテーマに取り組んでいます。
また、全出品牛のオレイン酸値の計測と公表を行い、サシ以外の要素についても考える機会とし、効率的な生産ができた農家様を発表するなど、別の角度からの評価にも取り組んでおります。

他の上位入賞者は以下の通りです。


【優秀賞1席】ヨシムラ
【優秀賞2席】野崎畜産
【優秀賞3席】カミチクファーム 橋元農場
【優秀賞4席】カミチクファーム 藤野農場
【優良賞】徳重義種畜場
【優良賞】山崎畜産
【優良賞】森ファーム
【優良賞】農法のざき
【優良賞】尾崎牧場
【高校生の部 金賞】 鹿屋農業高校
【高校生の部 銀賞】 加世田常潤高校
【高校生の部 銅賞】 市来農芸高校